フリーランスになると、サラリーマン時代の規則正しい強制生活から一転し、何時に起きようが何時に仕事をしようが自由なワークスタイルが送れるようになります。
仕事の管理をする上司もいないので、平日の昼間からテレビをみたり、ダラダラしたり、遊びに出かけたり、常日頃から誘惑だらけなのも事実です。
これからフリーランスを目指している方や、新たにフリーランスになったばかりの方は、これらの誘惑に負けて、せっかくの独立が失敗に終わらないよう、オンとオフをしっかり分けて自己管理をする必要があります。
そこで、現役フリーランサーが長くフリーランスを続けるために実践している自己管理法を紹介します。
自己管理できる人できない人
自己管理ができない人に共通していえるのは、自分に甘く目的がルーズな人です。
一方、自己管理ができる人に共通していえるのは、意志が強く目的が明確な人です。
会社員として在宅でリモートワークする方を含め、身近に管理者のいないフリーランスとして活躍していくためには、誘惑に負けない強い意志と長期的な目的をしっかり持って、自己管理能力を高めることが必要です。
時間管理のコツ
会社員の場合、9時~17時など定時があります。(残業時間は人それぞれ)決まった時間に家を出て、決まった時間に出社し、決まった時間にお昼を食べ、大体決まった時間に家へ帰る。良い意味でも悪い意味でも規則的なワークスタイルを繰り返しています。
もちろん私も朝から晩まで会社にいて帰って寝るだけの生活は嫌でしたし、
プライベートな時間も大切にしながら時間を有効に使いたいと今でも思っています。
フリーランスになると、時間を自分でコントロールできるようになります。
起床時間、食事の時間、仕事の時間、休憩時間、遊ぶ時間、就寝時間など、すべての時間配分は自分自身で決めることができ、会社のようにガチガチで決める必要もありません。
だからといって、あまりにも自由気ままに行動していると、あっという間に1日が終わり、結果的にほとんど何もしていなかったということもよくあります。
そのような事態にならないために、ある程度の時間管理は必要になります。
時間管理のコツとして、1日の大まかな時間配分は会社員時代に近いものにしておくことです。もちろん会社ほど厳密に守る必要はありませんが、会社員時代の時間に合わせることで、ある程度の規則を保つことができ、クライアントの就業時間とも合うので、予定を立てやすくなります。
私が時間管理にgoogleカレンダーを使用しており、打ち合わせ日時などの管理は当然として、作業項目ごとの作業時間や公私の外出予定など、1日の時間割を数か月先まで細かく埋めています。
そして1週間単位、1日単位で時間割を見直し、自分の行動を管理しています。
そうすると、1時間が貴重になり、時間の無駄遣いをしにくくなります。
ただ私も人間なので、たまには何も入れない空白の時間を作り、ダラダラお酒を飲みながら映画を見る時間も大切にしています。
案件管理のコツ
フリーランスとして仕事を受けるからには、受注金額の交渉からディレクション、制作まで、会社員時代では分業していたことをすべて一人でこなさなくてはなりません。
時には営業マンとして新規開拓を行い、時にはプロデューサーとして戦略策定や予算管理を行い、時にはディレクターとして顧客調整や進捗管理を行い、時にはクリエイターとして企画や制作を行うなど、一人何役のマルチワークを行うことになります。
気づいたらリソースがパンクしてしまって、スケジュールを守れなくなったり、収集がつかなくなったりしてしまわないよう、しっかり案件の管理を行う必要があります。
案件管理のコツは、ローカル上とクラウド上で二重管理することです。
ローカル上ではエクセルなどで、受注日、納期、クライアント名、案件内容、受注金額等の一覧を月別で作成し、売上管理もできるように集計機能もつけておきます。
中規模以上の案件は、別途スケジュール表を起こした方がよいですが、小規模な案件の場合は、googleカレンダーなどで、各工程の作業日程、初校日、納品日など登録しておくことで、他の新規案件との重なりを把握することができます。
駆け出しのときは、あまり仕事を選んでいる余裕はないかもしれませんが、
ある程度仕事が回るようになると仕事が選べるようになってきます。
リソースには限りがあるので、何でも気安く受けて機会損失とならないよう、効率の良い案件、長期的にみて優良顧客となる案件など、見極めながら案件を管理していきましょう。
体調管理のコツ
時間管理でも触れましたが、フリーランスになると、深夜まで仕事をして睡眠時間が削られたり、食事の時間がずれてしまったり、生活のリズムが不規則になりがちです。
会社員時代は、病気になって休んでも、代わりに他の社員が引き継いでくれて、有給休暇を使えば給料をもらうことができます。
しかし、フリーランスの場合は、病気になって仕事ができないと、自分の代わりがおらず、仕事を断るか別の人に振ることになるため、報酬がなくなるか減るかしかありません。
そのため、会社員時代以上に体調管理をしっかり行うことが大事となります。
体調管理のコツは、毎朝決まった時間に起きて毎日体重計に乗ることです。ダイエットでなくても自分の体重が増えたり減ったりしているのを毎日把握することで、その日の食事や運動など、体重増減の原因を自然と気にするようになります。
通勤していると、少なくとも家から会社まで往復で歩いていますが、自宅で作業をしていると、1日ほとんど歩かない日も出てきて運動不足は否めません。
私が実践しているのは、起きる時間、食べる時間、寝る時間をあまり変えずに、規則正しい生活を送ることを前提に仕事の配分を行っています。
また、運動不足にならないよう、朝起きたらストレッチ運動や筋トレをして、ウォーキングを1時間近く行ってから、仕事を開始しています。
外出後の手洗いうがいは徹底し、感染予防などの外部要因もなるべく取り除きます。
食生活も偏らないように気を付けて、体調管理をしっかり行いましょう。
モチベーションを維持するコツ
ある程度の期間フリーランスをやっていると、不安な気持ちが芽生えてくることがあります。仕事がなくなったらどうしよう、今のままでいいのだろうか、将来ずっと続けていけるかなど、独立に不安はつきものです。
何事も一人で深く考え込みすぎるとネガティブ思考になり、物事がうまくいかなくなるので、自分でモチベーションを上げる工夫をする必要があります。
モチベーションを維持するコツは、人と会うことです。友達でもいいし、前職の同僚でもいいし、交流会やセミナーでもかまいません。
いろんな人の話を聞くことで、いい刺激になりアイデアが生まれてくることもあります。
モチベーションを維持するもう一つのコツは、目的と目標をしっかり持って、たまに見直してみることです。食べていかなければならないので、つい目先のことを優先してしまいがちですが、今やっていることは目的から遠ざかっていないか、目標に向かって今やるべきことは何かなど、気持ちや行動がそれないよう定期的に見直してみることが大切です。
まとめ
フリーランスとして長く活躍していくためには、自己管理能力は必須です。
自己管理能力が高い人ほど、クライアントにも信頼され、自己実現を達成しやすいといえるでしょう。
これからフリーランスを目指している方やフリーランスとして活動を始めたばかりの方は、これらを参考にして自分なりのワークスタイルを築いてください。
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